営業報告の統合DB化と、提案書のAI下書き化
依頼・訪問・完了の報告が別々に残り、提案書も担当者任せだった営業組織向け。営業報告を統合DBにまとめ、商品を選ぶだけで3案比較の提案書をAIが下書きする仕組みを、12回の伴走で内製化中。
2,439件 バラバラだった営業報告4帳票を1つのDBに統合
守秘のため、社名・固有の数値の一部を伏せて掲載しています。
支援前の課題
- 依頼・訪問・完了の報告が別々の帳票に残り、1件の案件として追えない
- 提案書づくりが担当者任せで、失注理由も共有されていない
- 提案書のたびに商品情報や画像を探し、手で組み立てている
取り組み
1. 営業報告の統合DB化
営業報告4帳票・2,439件を分析したところ、案件IDがなく、訪問から完了までを自動で結べるのは**58.3%**にとどまることが分かりました。取得はPower Automate、DBへの差分反映はClaude Codeという2段階の流れを組み、「完了」を「良い完了/悪い完了+失注理由」に分けて記録できるようにしました。
2. 提案書のAI下書き化
既存の提案書5点・計35ページを比較して、共通の標準フォーマットを1つに定めました。顧客の困りごとと商品3点を入れると、9ページの3案比較提案書をAIが下書きします。商品画像・価格は商品マスタから自動で差し込みます。
- AIは下書きまで。最終確認と印刷は人が行う
- 補助金はWeb検索で候補を出すが自動では確定せず、「要確認」として残す
3. 営業相談AIの試作
過去事例と価格表をもとに答える社内チャットを試作し、架空データのテスト5ケースに合格しました。回答には根拠を表示し、人が承認する前提で運用します。
変化
- データの持ち方(案件ID、完了の定義、原本と加工後の分離)を、経営者自身が判断できるようになった
- 提案書が「担当者の腕」から「共通フォーマット+AI下書き+人の確認」に変わった
- 自動で承認してよい操作と、人が承認する操作の線引きを自社のルールとして持てた
未計測・今後
- 提案書の作成時間の前後比較は未計測(実案件で計測予定)
- 営業相談AIは架空データでの検証のみ。実データでの精度はこれから検証します